『審査員団の講評』
今回の参加者のレヴェルは、総じて大変高くどの演奏も熱意ある素晴しい内容であった。
若々しく初々しい演奏から、経験を重ね熟練した音楽家の演奏迄それぞれに魅力があった。
個々の技術が高くても、必ずしも良いアンサンブル・音楽にならないところが
室内楽の難しさである。
奏者全員がその楽曲について深く研究し、合意した音楽を共に奏でることで、
個々の演奏力の足し算以上の結果を得られるところが室内楽の魅力でもある。
聴き手にアピールすることは大切であるが、聴き手が自然に聴き入るような演奏をも心がけて欲しい。
また、『楽譜には何が書かれていないか?』を常に追究することが大切である。
様々な会場での演奏経験を積むことにより、
最適の音量・バランスでの演奏が即座に出来るようになるだろう。
以上
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