【予選全体講評】浜の風コンクール2025

コンクール

浜の風コンクール2025
予選全体講評

今年の「浜の風コンクール」においても、ソロから自由な編成のアンサンブルまで、幅広いジャンルの音楽に出会えたことは、審査員一同にとって大きな喜びとなりました。
皆様の演奏には、音楽を愛する心と熱意が、そしてアンサンブルでは仲間と共に音を紡ぐ温かい想いが溢れていました。一音一音に込められた表現は、聴く人の心を動かし、舞台だけではなくYouTubeという新たな場で、音楽の力が広がっていくことを実感しました。
このコンクールは、競うだけではなく、音楽の「楽しみ」や「喜び」を分かち合い、仲間と共に高め合う場であってほしいと願っています。皆様の演奏は、その想いを見事に体現し、音楽の未来への希望を感じさせてくださいました。
演奏に完成はありません。今後の様々な舞台へ向けて、音楽のもつ多様な要素、例えばメロディ、ハーモニー、リズム、音色、バランス、構成等、これら一つ一つの観点から自らの演奏を捉え直し、何よりもそこから新たな音楽の魅力を発見し、演奏を楽しむ心を育み、演奏の喜びをより大きく広げていただきたいと考えています。