加藤 旭の情景 〜幼少期のピアノ作品集 『光のこうしん』

加藤 旭の情景 〜幼少期のピアノ作品集
『光のこうしん』
作曲:加藤 旭 ピアノ:三谷 温
定価:2,000円(税込)
※CD売上の一部は、難病で苦しむ子供たちに寄付いたします。
CD題字、ジャケット写真は作曲者本人によるもの。
題字:2005年7月6日(5歳)、ジャケット写真:2014年4月5日(14歳・中2) 座間谷戸山公園

 

~作曲者メッセージ~

 僕が小さい頃に作った曲を、「CDにしたら」と計画してくれたのは妹の息吹です。中学3年冬から高校1年春にかけての、脳腫瘍放射線治療入院時でした。
頭痛やだるさを抱えながら病院で一人過ごす時間はとにかくきつく、ドアが開いて誰かが入って来てくれるのを「今か、今か」と待っていました。家族や友達、先生が会いにきてくれた時の嬉しさは格別で、「自分も人を喜ばせたい、何かの役に立ちたい」と思いました。そこで妹が「お兄ちゃんは小さい頃作曲していたから、それを生かせばいい」と考えてくれました。
僕はピアノを習い始めた3歳から、画用紙があると5本線を引き、音符をお絵描きしていたそうです。4歳になると音符を曲として書き始めます。どこかへ出かけたり、いい音を聴いたりすると自然に音楽が湧いてきて、そのメロディーを五線譜に書いていくことが楽しくてたまらなくなりました。
今は手術の後遺症で足が思うようには動かず、目がよく見えなくなっていますが、これまでの作曲作品(約480曲)と脳腫瘍の治療や入院の経験を生かしていきたいと思います。今回のCDは、ピアノの三谷温先生が僕の考えを応援してくださり、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン他多くの方々のご協力を得て作ることができました。5歳から10歳までに書いた曲です。このCDがより多くの人の励ましとなること、また、今闘病中の方々の命が助かることを祈っています。

加藤 旭

~演奏家プロフィール~

三谷 温(みたに おん)(ピアノ)
桐朋学園大学卒業。園田高弘氏の下で研鑽を積む。’03文化庁より初代「文化交流使」に任命された。毎年ザルツブルクにおける『On Mitani Zyklus』に出演する他、アメリカ、ロシア、欧州各地のマスタークラス、及び演奏会、音楽祭に度々招かれている。モスクワ・カバレフスキー国際音楽コンクール他国内外のコンクール審査員を歴任。昭和音楽大学教授、演奏表現学会理事、(社)アーツスプレッド代表理事、アーツ室内オーケストラ音楽監督。

収録曲(全27曲、収録時間26分19秒)
1. 光のこうしん
2. 雪のけっしょう
3. 空のくも
4. 海どりたち
5. くじらぐも
6. 雨にぬれたなのはな
7. はるの川
8. 広い草原
9. 草原のどうぶつたち
10. どうぶつのかり
11. しずかな川の流れ
12. よるの森
13. 夜かってにうごき出したおもちゃ
14. 静かな湖
15. おどる人形
16. ロボット
17. 生き物のいない世界
18. はげしい雨
19. にじ
20. 兄だいのおしゃべり
21. 山の春
22. おもちゃの兵隊
23. きれいな夕やけ
24. 左右対称
25. 山の小川
26. 初冬の一人旅
27. 楽しい曲