浜の風コンクール2022 総評

浜の風コンクール2022 総評

・様々な様式でのアンサンブル、ソロ演奏、皆様の感じている音楽や色彩が聴き手に伝わる演奏でした。
今後、さらに勉強をしていく上で大切な点は、拍子感、休符感、フレーズ感、呼吸を意識し、そして、「耳」で音程を追うことを心がけることです。そうすることで自分の「耳」から「歌心」が芽生え、より豊かな表現ができるようになると思います。今後も、自分らしさと共に素敵な音楽を聴かせてください。

・多くの演奏者の活き活きとした演奏が強く印象に残りました。舞台や或いはカメラの前で演奏することは、緊張を伴いますし、そうした中で演奏を行うことはなかなか勇気がいることです。演奏後、充実感を味わうことができた一方で、十分に達成できなかったことについては、反省をしている方もいらっしゃるかもしれません。本番での経験、良いこともそうでないこともその全てを今後の糧としてください。

・音楽の形(形式)や種類(舞曲、フーガ、ソナタ、変奏曲など)についても調べて、その特徴を自分なりに消化し、演奏に活かすことも、表現を創り上げる喜びにつながると思います。

・楽譜・楽曲から多くの情報(音価、強弱・発想記号、和声、形式)を読み取り、それを遵守することは作曲家・作品を尊重するという意味で重要なことと考えます。しかし、生きた、魅力ある、瑞々しい音楽を甦らせるには、その段階から一歩進み、皆さんの閃き、想いも必要となります。聴き手が感動する演奏をこれからも届けてください。

・響きの広がりを意識して弾くよう心がけてください。そうすることで、ダイナミクスや間(ま)の取り方にも違いが表れるでしょう。

・予選の講評で指摘したことが本選の演奏に生かされている方が多くいました。わずかな期間で仕上げられた参加者と指導された先生方には感謝と敬意を表します。

・本番の演奏を重ねるたびに、本番での演奏の難しさを味わうと同時に音楽の魅力をより大きく、深く感じられるようになるものだと私は思っています。「継続は力なり」という言葉がありますが、これからも目標をもって音楽に取り組み、「音楽の喜び」をいっそう広げてください。